ＪＡＰＡＮ　ＴＯＵＲ　２００３
2003.11.27up(12.11更新)

2003年12月10日　日本武道館

私にとって2003 Japan Tour の千秋楽になってしまいました。思えば７月頃チケットの
申し込みが完了してから公演を待っている期間がワクワクして楽しい時期でした。これで
今回の公演も自分にとって千秋楽だと思うと、ちょっと寂しい気がしてしまいました。
・・っで、演奏の内容としては｢ひねり｣と｢力強さ｣の双方が感じられ、充実感に満ちて
いました。

"I shot the sheriff"では、こだわりのフレーズを連発し、"Change the world"いつもはない
パターンのアコースティック・ソロを披露してくれました。"Bright lights, big cit"待望のアンディー
さんの持ち唄があり９９年の”Ginhouse”が思い出され、最後のECのソロもありました。やはり
圧巻は、"Kind hearted woman"で、ECのプレイはかなり気合が入っていて、ECのメッセージが
全身に迫ってきて身体が熱くなり最高潮に達しました。これ以上の感動は想像できません。
"Cocaine"ソロの最初が後ろを向いてしまいこのまま終わってしまうかと思いましたが、後ろを向
いている割には気合が入っていて、ついに前に出てきてワウが炸裂し、"Sunshine of your love"
イントロの前の弾き語りも格好良く、前半のソロも普段とは異なるひねりが入ったフレーズで充分
な盛り上がりを堪能することができました。この日は、２００１年、２００３年の公演の中でベスト
と言えるかもしれません！　後は、２年後に来日公演の実現を

2003年11月29日　日本武道館

2003 Japan Tour の武道館初日ですが、Ericはもとよりオーディエンスも気合が入っ
ていて、とても良い雰囲気の１日だったと思います。”Before You Accuse Me”、と
”Kind Harted Woman”では『EC Blues』の真髄を堪能させて貰いました。特に”Kind〜”
は初めて聴く曲でしたが、私が最も聴きたかったSlow Bluesで、2003年はこの１曲だ
けで充分満足できる快心の演奏と実感しました。これだからEricのライヴの魅力は
格別なのです。”Badge”ではGeorgeは他界してしまいましたが、Ericが意志を引き継
いで後世に伝え続けていると思うと、胸が熱くなりました。”Cocaine”ではワウを効か
せてグイグイ迫まるプレイを聴かせて貰いました！！！

2003年11月26日　横浜アリーナ

コンサート・プログラムにも書かれているように、現在のEricは家族と共に過ごす事に対して
充実感を持っているそうで、我々ファンにとっても喜ばしいと思います。これだけ激動の人生
を送ってきたEricですから、今後は、のんびりと娘さんとのコミュニケーションを大切にして
貰いたいです。ニューＣＤには娘さんを題材にしたものがあるかもしれません。

今回は初来日公演から３０周年の節目の年に当たり、Setlistも1999年、2001年と比べると
少し変化がありました。ニュー・アルバムからの曲はありませんでしたが、"Can't Find My
Way Home"、"White Room"、"I Shot The Sheriff"等は私にとって88年、90年の来日公演
以来久々に聴く事ができた懐かしい思い出深い曲です。

一時、長めだった髪も前回と同様に短めでLooks的にはあまり変化はありませんでした。ただ、
少し顔は痩せたように見えました。今回のステージ照明は前回よりシンプルですが、"Badge"
の時のライトはとても綺麗でした。

演奏としては、"I Shot The Sheriff"と"White Room"が今日のハイライトだったような印象を受け
ました。"I Shot The Sheriff"のソロは徐々に盛り上がっていくパターンがドラマチックに決まって
いて、"White Room"では最初からアクセル全開で飛ばしていて、とても58才とは思えないパワー
を感じました。"Reconsider Baby"も渋いですが１音１音が力強く伝わってきて、Musician-Mode
していました。

今回は、Paul McCartney、Rolling Stones公演の演出性の高いコンサートを観た後になる訳ですが、
相変わらずEricはオーディエンスに対して特別なモーションをすることもなく、淡々と唄と演奏をする
だけで純粋に音楽のメッセージだけを発信するスタイルです。でも、これがまたEricの魅力でもあり
ます。YARDBIRDSまで遡ると40年弱の歴史がある訳で、常に第１戦でライヴ・パフォーマンスを維
持してきたアーティストを長く追い続けられた事を本当に感謝の気持ちで一杯です。